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ＡＣＯＵＳＴＩＣ　ＧＵＩＴＡＲ
（注：私はギター・コレクターではありませんよ。（笑））
MARTIN USA D-28 (1968) JACARANDA

　この全く気負わない姿、気軽に付き合っていける雰囲気がＤ−２８の魅力です。
　見た目はボロですが、鳴りは凄いです。
１９６８年製Ｄ−２８（ハカランダ）です。
もう説明は要らないでしょう。アコースティック・ギターの基本中の基本といっても良いほど、Ｄ−２８はギターの原点の音だと思います。

６９年にブラジル政府が絶滅種保護のため輸出規制をかけた「ブラジリアン・ローズウッド（別名ハカランダ）」は、ギター側板・裏板に好適な木材質と言われ、その堅く重い特性から非常に明るく乾いた音色がします。

ハカランダは、現在ワシントン条約で取引が制限されているため非常に稀少な材となってしまいましたが、当時マーチンでは当たり前のように使われていたんですよね。

７０年代以降のＤ−２８では決して出すことの出来ない、「抜けが良く華やかな音色」はギター弾きの一つの憧れでもあります。
ピックで弾いても指で弾いても、その底抜けに明るい音色は永遠です。
サスティーンはかなり長いです。

当時のＤ−２８はネックが太いものが多く、やっとの事で細めのものを探し出すことが出来ました。

ハカランダの音色に恥じないプレイが出来るよう精進しなければと思います。

C.F.Ｍａｒｔｉｎ&Coの公式サイト。
http://www.mguitar.com/
現行のものより丸みのあるヘッド

今では入手困難な柾目のハカランダ裏版
GROVER ロトマチック(USA)
（パテント付き）
MARTIN USA HD-28V


１９３４年、記念すべき１４フレットジョイントのＤ−２８が世に生まれたモデルのレプリカです。
現在のアコースティックギターの原型とも言われるこのモデルは、７０年近く経った現在でもその基本構造はほとんど変わっていません。

以前はマーチンＤ−３５を使っていて、その優しい音色と繊細な高音に涙していたんですが、どうも自分の演奏スタイルとは違い、手放してしまいました。(T_T)
（私はどちらかと言えば、フラット・ピッカーなのです。）

外からは見えませんが、ブレーシング（力木）構造がスキャロップド、フォワード・シフテッドタイプになっています。（その分強度は弱くなっています。）
トップはシトカ・スプールス単板、サイド、バックはインディアナ・ローズウッド単板です。

音量、抜け、バランスともとても良いです。
あくまで主観ですが、音の性格とすれば現行（７０年代以降）のＤ−２８に比べジェントルな感じですね。スキャロップド、フォワード・ブレイシングのためか、反応が早く、また低音弦のテンションも強く、シャキシャキした高音も良い味付けになっていると思います。全体的にはきらびやかな印象です。

ＨＤ-２８Ｖの”Ｈ”は、Herring Bone（ニシンの骨、和名「杉あや」模様）、”Ｄ”は、Dreadnought（戦艦）の頭文字で、弩級という意味です。最後の”Ｖ”は、Vintageの略です。
以前はＶＲ（Vintage Re-Issue）モデルと呼ばれ、Martin社から限定生産されていました。

オリジナルと唯一大きく違うところは、材質（ハカランダ材）とアジャスタブルロッドネックでしょうか・・・

べっこう柄ピックガード、ロングサドル、ダイヤモンド・インレイ、ジグザグ・バックストリップ、、とオールド気分満載のスタイルは、もうホントお気に入りです。

C.F.Ｍａｒｔｉｎ&Coの公式サイト。
http://www.mguitar.com/
CF.Martinのロゴは
やはりこれでないと・・・
　　
オープンバック・ペグも当時の復刻です。ペグはWAVERLY製（USA）に変更しました。（オリジナルギア比１：１２、WAVERLY製ギア比１：１６）
ヘリンボーン・トリム（枠）とダイヤモンド・インレイ、指板はエボニーです。

Rider R-1000


ＡＬＬ単板の実力はさすが		 １９７５年製の国産ギターです。当時購入したものをそのまま使っています。あめ色に変色したそのボディにはやはり愛着があるんです。（当時学生だった私にはかなり高価だったです。）

Ｒｉｄｅｒ（ｂｙ林ギター）とは、７０年代終わりから８０年代前期にかけて数々の名器を生み出したＨｅａｄｗａｙギターのある意味前身にあたるメーカーです。
トップもサイドもバックも全て単板を使った音質重視モデル。合板モデルではありません。
表版はえぞ松単板、側板・裏板はインディアナ・ローズウッド単板、指板・ブリッジはエボニーです。
（現在これと同じものを作るとなると、かなりの値段になってしまうものかと思われます。）

表にはロゴは無く、ヘッドの裏側に書いてあります。
ヘリンボーントリム採用、ヘッドのトーチ、指板のインレイはマーチンＤ−４２系の装飾と変則ですが、とても気に入っています。ギラギラしすぎないデザインがグッド。基本的にオールドマーチンの豪華版？になっています。（バックは２ピースです。）

音は非常に押し出しが強く、低音のボリューム、抜けはピカイチ！です。
やはり性格的には７０年代Ｄ-２８に似ていますね。パワーとテンション感ではＤ−２８に勝るかも知れません。
ブルーグラス系でベースランニングをしたり、ジャカジャカ弾くには最高のマッチングではないかと思います。

ネックは非常に細く、私には弾きやすいギターです。
トーチ・インレイ


「ころ」さんのＨＰにもＲｉｄｅｒのコーナーがあります。
私のギターも紹介されていますよ(^^)
http://members.tripod.co.jp/headway/index.html

ペグはGROVER_102GOLD(USA)
ダイアモンド・ボルートもマーチンと同形状です。
スノーフレイク・インレイ

TOMSON

GIBSON DOVE MODEL
さてこちらは更に古く、１９７３年頃購入したギターです。
大元はオール合板の安物のギターなんですが、かなり自分で改造しています。そのせいか、ぱっと見るとものすごく高級そうに見えます。（笑）
元の部分は木材くらいでしょうか？ ペグ、ナット、ブリッジ、ロッドカバー、ピックガード、おまけにＧｉｂｓｏｎのロゴまで塗料を使って自分で書いたという(^^;・・・少し離れて見ればまず本物に見えるでしょう（笑）

しかし当時むちゃくちゃ弾き込んだためか、値段の割には今でもとても良く鳴ります。
もともとギブソンタイプはスケールが短いので(注：DOVEはレギュラースケールです）、マーチンのようにテンションのあるドカーンという音色は出ないのですが、このギターは、ハイコードで３連コードを切ったりするブルースなんかを弾くには、バランスといい、歯切れといい、枯れた音色といい、とても味のある音色です。　弦の適度なビビリ具合も良いです。（単音フィンガーピッキングなどでは、ちょっと物足りないですが。）

しばらく手入れをしていなかったので、ブリッジサドルの部分がやや浮きかかり、気持ちラウンドトップみたいになってしまいました。(+_+)

アジャスタブル・ブリッジサドルもレトロですよね。。（笑）
2001/06/19
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